OC・ピル外来
診療内容
バースコントロール(避妊):自費
「予期しない妊娠」が女性に及ぼす影響は肉体だけではなく、仕事、生活、結婚などに大きく関係します。
きちんとした知識を持って、バースコントロールすることが必要です。
避妊法にはいろいろな種類がありますが、自分の体やライフスタイルに適した方法を選びましょう。
低用量経口避妊薬(OC)や子宮内避妊リング(ミレーナ)があります。
ピルとは?
日本では、避妊を目的として処方される低用量経口避妊薬(OC)と、月経困難や子宮内膜症などの治療目的で保険診療下に処方される低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)と区別されています。
OC・LEPともに思春期から性成熟期の女性に大きなベネフィットをもたらします。
当院取り扱い自費ピル(OC)
当院取り扱い自費ピル(低用量経口避妊薬:OC)
・ファボワール:保険ピルと同様にホルモン量が一定の1相性ピルといわれるもので、月経痛・にきびに困っているひと向き
・ラベルフィーユ:実際の体内で起こっているホルモン分泌量の変化に近い状態の3相性ピルといわれるもので、不正出血などの副作用が少なめ
・スリンダ錠28 取り扱い開始しました! 黄体ホルモンのみの避妊ピルです。価格1シート¥3300-(税込)
これまで高血圧、喫煙、血栓リスク、40歳以上で通常のピルが使できなかった方にも処方が可能です。
ピルの効果と副作用など
排卵を抑制する効果はそれによって、月経前症候群(PMS)や月経困難症(月経痛)、排卵痛など月経に伴う不快感をとりのぞいてくれます。やめれば排卵が回復して妊娠が可能になります。
副作用は、ひとによっては飲み始めのころに胃の不調や不正出血をみとめることがありますが、自然に治まることが多いです。
頭痛持ちの方はピル服用は注意が必要です。
片頭痛もちの方は慎重投与、前兆あり(目がちかちかする)の片頭痛では禁忌です。
頭痛が増悪するときはピル服用を中止しましょう。
ピルの一番重篤な副作用に血栓症というものがあります。
そのため血栓リスクのある下記記載にあてはまる方は服用に注意が必要です。
OC・LEPのリスク・ベネフィットを正しく理解してうまく利用することで、避妊や月経随伴症状にお悩みの多くの女性の不安が解消される可能性があります。
ピルの服用について
服用できないひと
リスクの方がベネフィットを上回るため服用できません。
初経発来前、50歳以上または閉経後、35歳以上で1日15本以上の喫煙者、重症高血圧、糖尿病、高脂血症(高齢、喫煙、糖尿病、高血圧伴う)、妊娠中、産後4週以内、授乳中、術前4週間・術後2週間、長期安静状態、心臓弁膜症、重篤な肝障害、前兆(目がチカチカする)伴う片頭痛、乳癌、血栓素因あり、抗リン脂質抗体症候群
服用に注意が必要なひと
服用については医師と相談してください。
40歳以上、BMI30以上、喫煙者、軽度高血圧、糖尿病、高脂血症、心疾患、肝障害、胆石、片頭痛、乳癌既往、乳癌家族歴、血栓症家族歴、血栓性静脈炎、子宮頚部上皮内腫瘍(CIN)、子宮頚癌、有症状で治療が必要な子宮筋腫、ポルフィリン症、テタニー、てんかん、腎疾患、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
自費ピル(OC)処方の流れ
処方前:問診・血圧・体重測定、内診(子宮頚癌検診、超音波検査)、採血(35歳以上)をすすめます
・服用開始後1~3か月:問診、血圧測定
・服用開始6か月後:問診血圧測定、採血
・服用開始後1年目(以後1年毎に):問診・血圧・体重測定、子宮頚癌検診・超音波検査、採血